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セルロイド・クローゼット

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原題: The Celluloid Closet
原作: Vito Russo
監督・脚本: Jeffrey Fiedman,Robert Epstein
出演: Harvey Fierstein, Tom Hanks, Armistead Maupin, Gore Vidal, Shirley MacLaine, Susan Sarandon, Whoopi Goldberg 他

内容紹介: レズビアン、ゲイに対するアメリカ映画の中での見解は時代と共に変化してきた。セクシャリティに関する言葉すら確立されていなかった時代、蔑視にさらされていた時代、そして現在に至るまでの変遷を描く。

本作品は、ハリウッドの膨大な数の作品の中から選び出された120本もの映画を紐解き、削除されたシーンや、検閲の目を盗んで完成、公開されたシーンに仕掛けられた驚くべき意味を暴き、その歴史を追っていく。

『セルロイド・クローゼット』には二つの意味が隠されている。一つは、文字通りのセルロイドで出来ているフィルムを保管する場所、そしてもう一つはレズビアン、またはゲイであることを社会に対して明らかにすること(カミング・アウト)により被る差別と偏見から自分自身を守るための逃げ場所という意味である。

これまで触れることすらタブーとされてきたクローゼットを開け放つと同時に、映画と共に歩んできたアメリカの文化、政治、時代の潮流をも見事に描き出していく。

トム・ハンクス(『フォレスト・ガンプ-一期一会-』)、スーザン・サランドン(『デッドマン・ウォーキング』)、ウーピー・ゴールドバーグ(『ゴースト-ニューヨークの幻-』、『カラー・パープル』)他、豪華な顔ぶれが、興味深い撮影秘話や自身の見解を明かす、貴重かつ感動的なドキュメンタリーである。(アップリンク)


感想: 映画はひとつの娯楽で、ストーリーを追い、ただ感動だけを得て喜んでいた私は、この作品を見て自分のことが恥ずかしくなった。

ゲイに関する映画の歴史を、この作品は語っていると言えるだろう。この作品に出てくる数多くの映画そのひとつひとつが、ゲイを同性愛をどう扱ってきたのかを示しているからだ。映画は、時には偏見を生むものであり、また時には理解を促すものであり、また時にはあらゆるものを解放へと向かわせるものでもあるのだ。私たち同性愛者にしてみれば、攻撃の刃でもあり、身を守る盾でもあったのだ。

しかし、私がこの作品で一番強く感じたことは、映画製作に関わった『仲間』が、常に解放の扉を開けようと戦ってきたことだった。政治や教育よりも先に、彼らは映像を通じて、同性愛者の姿を描いてきたのだった。同性愛者の悲しみや苦しみ、また笑いも喜びも、そして何よりもひとを愛するということを。

何故同性愛がいけないのか?ウーピー・ゴールドバーグがとても印象的なことを言っていた。

そんなことをしたら、男でなくなると思うからよ。だから、彼らは『俺は男だ!』って言うの。男らしさが失われると思ってるのね。

『ジェンダー・フリー』という言葉が、いろいろ物議を醸している日本。知るところによると、本来は『社会的性差別』をなくすことから始まったのだとか。それが、どこからか『男らしさ・女らしさ』をなくすことなど、話はややこしくいろんな方向へと一人歩きを始めてしまっている。この映画を見て、今の日本を思わず顧みてしまった。


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