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原作: Scott Heim
監督・脚本: Gregg Araki
出演: Joseph Gordon-Levitt, Brady Corbet, Michelle Trachtenberg, Jeff Licon, Mary Lynn Rajskub, Elisabeth Shue, Bill Sage, Chris Mulkey, Richard Riehle, Kelly Kruger 他
内容紹介: At the age of eight, Kansas youngsters Neil and Brian played on the same little league baseball team. Now, ten years later, the two boys couldn't be more different. Neil is a charismatic but emotionally aloof male hustler while Brian is a nervous introvert obsessed with the idea that he has been abducted by UFO. When the boys' parallel lives inevitably intersect, the pair unearth dark, repressed secrets on a harrowing and unforgettable journey of self discovery.
- 謎めいた肌 - Wikipedia
- Mysterious Skin (2004) - IMDb
感想: 2005年、東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で上映されたこの作品。単純にゲイをテーマにした映画とは言いがたい。なぜなら根底には少年や児童への性的虐待があるからだ。
ニールとブライアンは同じリトルリーグに所属する八歳の少年。その少年が監督に受けた性的虐待により、その後の人生が大きく変わってしまう。ニールは男娼に、ブライアンはそのときの記憶がUFOに連れ去られたものに取って代わっていた。
幼児期あるいは少年期に受けた性的虐待が、いかなる影響を与えるのか。ここに見たものは一部に過ぎないだろう。酷いというよりも、加害者への憎しみが湧いてきて仕方なかった。
ニールは喜んで男娼をしているわけではない。彼の中の何かがそこに向かわせるのだ。彼をしてゲイだとは言えないだろう。被害者であるが故の変貌を遂げてしまった性。それはとても惨たらしいように思える。
かと言って、ブライアンの記憶喪失が良いかと言うとこれも然り。ふたりは十年の歳月を経て、漸くそのことをお互いに口に出来るのである。それまで口に出来なかったのはなぜか。また口にし得ても、彼らのそれまでの年月が抱えたものは何なのか。それから彼らの人生は変わるのか。
残念ながら、彼らのその後は描かれていない。疑問を多く残しつつ、この映画は問題の複雑さを教えてくれる。
余談かも知れないが、この映画を見たもうひとつ驚いた。人気ドラマ『24』のクロエ役の女優が出ていた。そして、彼女との接触を試みる少年ブライアンは確かシリーズ5で飛行場でテロリストに人質にされた少年ではなかったか。偶然だが、この驚きは楽しかった。
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