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王の男

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原題: 왕의 남자
原作: キム・テウン
監督: イ・ジュニク
脚本: チェ・ソクファン
出演: カム・ウソン, イ・ジュンギ, チョン・ジニョン, カン・ソンヨン, チャン・ハンソン, ユ・ヘジン, チョン・ソギョン, イ・スンフン 他

内容紹介: 韓国で史上最悪の暴君と語り継がれる王・ヨンサングンに気に入られた旅芸人が、愛と嫉妬の渦に巻き込まれていく王朝ロマン。王と妾を皮肉った芝居を演じたチャンセンとコンギルは、王の目前で芸を披露することに…。

感想: 韓国で同性愛を扱った映画と言うと、今のところ『後悔なんてしない』くらいしか見たことがない。一時、性同一性障害でブログ等を賑わせたタブーの国だから、そうそう数はない。

だが、YouTubeで見つけたのがきっかけで、ここに挙げた映画以外にもこの手のものを見つけることが出来た。ひとつは短編。もうひとつは、日本での公開あるいは発売が待ち遠しい『霜花店』だ。両者とも、近いうちにこのブログで採り上げようと思う。


で、この『王の男』という映画。何ともストレートなタイトルだが、その王の男とされるのが李準基(イ・ジュンギ)演じるコンギル。日本で言うと、今売れている早乙女太一だろうか。旅回りの芸人(女形)である彼が、実在した暴君ヨンサングンのお気に入りにされてしまう。

コンギルには同じ旅仲間のチャンセンがいる。ふたりは固い友情で結ばれている。客がコンギルを下心ありで召せば、チャンセンはじっとしてはいられない。単なる友情とは言えないほど深い絆で結ばれている。

で、そのコンギルを含む旅芸人の一行を宮廷に迎え入れた王は、頻りにコンギルを部屋へと呼ぶ。おやおやと思いきや、何てことはない。濡れ場など一切なく、コンギルは王の前で人形劇などを演じてみせるだけ。

だが、王の心はコンギルの妖艶な魅力の虜となり、彼をそばにおかずにはいられない。そんな日々が続き、チャンセンは心穏やかでなく、また大臣たちの反対もあり、宮廷を出ようとする。だが、……。


うーん。期待していたのとは違っていたのでそこの点は不満が残るが、その不満を埋めてくれるのに十分な見ごたえはあった。

暴君とされているヨンサングンの異常さがどこから来たものなのか。コンギルたちが演じる芸になるほどと頷けるところもあり、王とコンギルの関係と平行して、王自身を追うことも興味深いものだった。

初めて彼らの芸を見る王はとてつもなく厳しい目をしていて、顔もぴくりともしない。だが、笑顔に変わった瞬間、その変貌ぶりに驚いてしまう。何を考えているかわからないような王だが、母への思い、先の王つまりは父への思いなど、王妃になった芸妓とか、いやはや話題は尽きない王なようで、『霜花店』の王も見ていると、何だか歴代の王の中にはこんなにおやおやという人物がいたのかと、別の意味で韓国の歴史を知った気がする。


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