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A.K.A.: Strawberry and Chocolate
著者: セネル・パス
内容紹介: ハバナに街の公園で知り合った二人の若者。祖国を愛する純朴な大学生ダビドと文化事業を手がける同性愛者ディエゴ。価値観の違う二人がやがて心を通わせ、真の友情が芽生える。
革命政権下のキューバではタブーとされてきた同性愛や革命の功罪をキューバの新世代作家セネル・パスが描いた本書は、ラテンアメリカ諸国で大きな反響を呼んだ。
- 苺とチョコレート - Wikipedia
- Fresa y chocolate (1994) - IMDb
感想: 1994年ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞でもあるこの作品を、私は映画を先に観て、その後単行本の出版を偶然知り購入したのだった。
社会主義キューバ、その国情に疎い私でも、社会主義国では性がとりわけ同性愛がタブー視されるということは話では聞いていた。今はどうなのだろうか。
この作品は『人間(相互)理解』がテーマかと、私は感じている。ふたりを取り巻く社会、そしてふたりの価値観が違うともなれば、さぞや大きな障害となるだろう。しかし、この作品の最後には、大学生ダビドは、ディエゴのような者たちを『盾と剣をもって守ってやるぞ』と言い、かつてのディエゴのように、<コッペリア>というアイスクリーム店で、苺を堂々と注文して終わる。
そのひと自身ををきちんと理解することがとても大事なのに、時には社会が、時には偏見が、そのひとの本質を曇らせてしまう。そういうことを改めて教えてくれた作品でもあった。
- 苺とチョコレート(Amazon.co.jp)
- "Strawberry and Chocolate"(Amazon.com)
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