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脚本:
出演: 田辺誠一, 高橋和也, 片岡礼子, 秋野暢子, 冨士眞奈美 他
内容紹介: 『渚のシンドバッド』の橋口亮輔監督が、孤独な3人の若者の出会いをユーモアを交えて描いたドラマ。気ままなゲイライフを送る直也とゲイであることを隠している勝裕は付き合い始めるが、子供が欲しいという朝子の出現により2人の関係が揺れ動いていく。(ハピネット・ピクチャーズ)
- ハッシュ! - Wikipedia
- Hush! (2001) - IMDb
- オフィシャル・サイト
感想: 橋口亮輔監督の映画を見るのは『二十才の微熱』に続いて二作目になる。
やはりおもしろい。ゲイがゲイをストレートに描くというのは、観る側のゲイもストレートに共感できるから、あれこれ考える必要がなくて作品に入り込める。
一晩過ごした男は、夜が明けるとさっさと帰っていく。携帯の番号を教えようと言ったのに、それも受け取らずそそくさと部屋を出ていく。
どうせやるだけの関係か。タイプじゃなければ、やってポイ捨て。後はまったく関係ない。
二丁目で出会ったタイプの男。一緒に暮らし始めるふたり。そこそこいい線行っている。幸せ満足って感じ。
田辺誠一演じる栗田勝裕はクローズド。方や高橋和也演じる長谷直也は親にカミング・アウト済み。愛し合うふたりなのだが、そこは男。だから、彼らを知らない女は、タイプなら当然惚れてしまう。
そして、勝裕と同じ会社の女が、彼に恋をする。ところが、この女が曲者。と言うか、ゲイなら、絶対こんな女に関わりたくないってタイプ。
勝裕と関係ありそうな女には結婚するんだと嘘までついて、また勝裕の母親(実は直也の母親)に取り入ろうとする。勝裕にそんな気はさらさらないとわかっても、なかなか別れようともしない。勝手な思い込みでストーカー紛いの女。勝裕の実家に、暴露の手紙まで出す。最後は修羅場を演じ、死んでやるからとまで泣き叫ぶ。
そんな彼女に勝裕と関係があると誤解されたのが、片岡礼子演じる藤倉朝子。勝裕とその女がどうであろうとまったく関心はないのだが、蕎麦屋で勝裕と直也の様子を見てふと思いつく。勝裕に自分の子供を作ってもらおう。
勝裕に頼み込む朝子。だが、当然いい返事などもらえるはずもなく、彼女の存在が次第に直也と勝裕との関係に影響を与えていく。
一旦はひびが入りかけたふたりだが、勝裕の気持ちを理解し直也は勝裕に協力する。しかし、事が家族にまで知られ、またまた修羅場。勝裕の義姉は栗田の家柄を重んじまくし立て、そんな彼女に朝子は自分の気持ちをぶちまける。
それでも埒が明かずに、話し合いは物別れ。朝子も迷惑をかけたとふたりのもとを離れていく。けれど、ふたりの気持ちは決まっていた。そうして、朝子を間に入れた三人の関係が始まっていく。
おもしろいはおもしろいのだが、どうもまたこのパターンかとも感じてしまう。
傷のある女。そして、ゲイのカップル。『おこげ』や『きらきらひかる』だけでなく、女が絡んで問題を複雑にするのは『二十才の微熱』でもそうだが、こういうところは他に描きようがないものかなとも思うが、男なんだから黙っていれば女が絡んでくるのは当たり前といったところだろうか。
それにしても、田辺誠一をじっくり見たのも初めてだった。この映画で見るようなショート・ヘアもなかなか。いや、個人的にはこちらの方が好きだった。
高橋和也のオネエ言葉も自然だし、でも、この映画でつくづく演技が上手で自然だなぁと感じたのは片岡礼子だった。こんな女性が友人にいたらいいなと思った。
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