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二十才の微熱

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A.K.A.: A Touch of Fever, The Slight Fever of a Twenty Year Old
監督・脚本: 橋口亮輔
出演: 袴田吉彦, 片岡礼子, 遠藤雅, 山田純世, 佐藤恒治, 原田文明, 草野康太, 川口洋一, 大河内浩, 石田太郎, 入江若葉

内容紹介: 主人公、樹(袴田吉彦)と、彼を慕うホモセクシャルの男子高校生。2人の女の子という、4人の人間関係を通して、若い世代の息づかいを感性豊かに描き上げる……。

監督は、1962年生まれでこれが劇場映画デビューとなる新鋭の橋口亮輔。優しいタッチの映像の裏には、リアルな人間描写と確かなメッセージ性を持ち、その実力で今回PFFスカラシップを受けての製作となった。

主役には、『JUNON』の'91年度スーパーボーイ・グランプリを獲得し活躍が期待される袴田吉彦が体当たりの熱演で臨んでいる。また、本作は'93年度のベルリン国際映画祭を始め、各国映画祭に正式招待作品として上映され、高い評価を受けている。

19才の島森樹(たつる)は、ごく普通の大学生として生活を送る一方、アルバイトで少年売春クラブで身体を売っている。常に家族からも友達からも浮遊し、誰も愛さずに誰も憎まない距離感のなかで生きる樹。そんな彼に惹かれる大学の先輩・頼子と、同じクラブで働く高校生・信ちゃん。愛さない代わりに優しい樹に愛を求めて、それぞれの気持ちが微妙にずれ始める……。(ポニーキャニオン)


感想: 19・20才というと、何もかもが漠然としていて、自分自身のことすらもわからない。人を愛したいけど、どうすればいいのかもわからない。そもそも恋愛って何?人を愛さきゃいけないの?自分のことすらままならないのに…ところで、俺って何?

始まりと終わりのわからない、出口があるのかもわからない。それでも、何てことないように生きてるフリしてる。この時代は、具合が悪いのかどうかも微妙な、普通なんだけどどこかだるいしすっきりしない、全身の空気の通りが今ひとつ良くないような、まさに微熱に冒されている時代なのではないだろうか?不安や怖さを抱えながらも、それをおくびにも出さずクールに振舞っている。後から振り返って見ると、何かくすぐったいような感じがする時代。

でも、そんな時代は二度と来ないし、誰しもが経験するもので、そこで学んだことって意外と多いし、心に残っているのではないだろうか?

それが良いのか悪いのかもわからないけれど、何となく浮遊した状態から、現実へと少しずつ馴染んでいく。時には手痛い傷も負う。そうやって、本当の優しさを知り、大人になっていくのだろうか?

『よくはわからないんだけれど、俺は自分を認めていたいんだよね。ひとからどう思われようとさ』…青い時代の自分を振り返り、樹や信の心に思いを馳せ、そこから甘さやほろ苦いさを再び口にすることの出来る、ゲイの『青春グラフィティ』と言えるかも知れない。


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