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マイ・フレンド・フォーエバー

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監督: Peter Horton
脚本: Robert Kuhn
出演: Brad Renfro, Aeryk Egan, Delphine French, Mona Powell, Andrew Broder, Jeremy Howard, Joseph Mazzello, Annabella Sciorra, Diana Scarwid 他

内容紹介: 幼い頃の輸血が原因でエイズに感染した11歳のデクスター、そしてその隣に住む少し年上で体格の違うエリック。ふたりは親友になり、エリックはデクスターとふたり、エイズの特効薬を求め旅に出るのだった。

感想: エイズを扱った映画としては、初めて見た映画ではなかったかと思う。エリック役のブラッド・レンフロの美少年ぶりに惹かれ、またデクスター役のジョセフ・マゼロの愛らしさに惹かれ、エリックの母親の児童虐待的な行為と対照的なデクスターの母親の気丈にも明るく振舞う様子など、とても魅力ある映画だったと記憶している。確か夏休みに公開で、学校での推薦映画にもなっていたのではなかったろうか。

いつも思うことだが、邦題のつけ方にはうんざりする。『マイ・フレンド・フォーエバー』では、「友よ永遠に」とか「我が永遠の友」といった類になり、デクスターの『死』に焦点があたってしまう。だが、それは違う。原題『The Cure』を見れば、「治療」「癒し」が中心なのだ。

エリックは、デクスター親子との夕食に招かれ、そこで親子の悲しい現実と、それでも立ち向かって生きていかなければならない厳しさを知る。親友として何とかしたい。新聞の記事を頼りに特効薬を探す旅へと出かけていくのだ。

この映画の原題から考えるに、ひとつはまさに『特効薬』の意味だろう。だが、本当に治療・癒し、エイズ患者にとっての『Cure』とは何か?それは、心の触れ合いなのだ。特効薬なんて見つかるはずもない。子供の無謀な旅なのだ。だが、隣同士住んでいるときも、旅の途中でも、デクスターとエリックは、自分の気持ちのままに触れ合った。それが、何よりも『特効薬』なのだと思う。その点、対照的に描かれているエリックの母親の姿を見ればわかるだろう。

エイズに限らない。ひとが不治の病に罹ったとき、何よりも恐れるのは、人々が離れていってしまうことではないだろうか。純な少年たちは、私たちにそのことを実に単純明快に教えてくれているような気がしてならない。

友情と愛情がデクスターを支え、そして安らかに彼を逝かせた。その死は、デクスターの様子が変だと看護師を騙すという遊びの最中の出来事だった。これもいかにも子供じみたものだが、その純粋さだけに、デクスターの死はひときわ悲しいものとして胸に迫ってくる。『死』は待ってはくれない。悲しい現実だが、治す術のない病に、友情と愛情を以って臨まねば、逝く者の苦しみはどれほど酷いものだろうと思う。


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