Latest Movie :
Home » , » ノー・スキン・オフ・マイ・アス

ノー・スキン・オフ・マイ・アス

{[['']]}
原題: No Skin Off My Ass
監督・脚本: Bruce La Bruce
出演: Bruce La Bruce, G.B. Jones, Caroline Azar, Laurel Purvis, Kate Ashley, Nicholas Davies, Jena von Brucker, Klaus von Buecker

内容紹介: 第1回東京レズビアン・アンド・ゲイ・フィルム・フェスティバル上映作品

スーパー8で撮影された粒子の荒れた映像、映画的な文法を全く無視したストーリー展開とカットつなぎ、全くリップシンクしない台詞、その意図的に粗雑で投げやりな手法により制作されたアンダーグラウンド感覚に溢れたちょっとパンクなQUEER(おかま)のラヴ・ストーリー・フィルム。監督は、トロントでゲイ・パンク・マガジン"JD's"を発行し、ニュー・ラベンダー・パンサーズというパンク・バンドのメンバーでもある、ブルース・ラ・ブルース。

【物語】パンクの時代と場所から遠く離れた1990年、カナダのトロント。ヘアー・デザイナー(ブルース・ラ・ブルース)は、自宅のテレビでロバート・アルトマンの映画「雨にぬれた舗道」を食い入るように見つめている。それは、婚期を逃した女性が公園のベンチで見つけた青年を監禁し狂熱的に愛する、偏執的なロマンスだ。ある日、彼は公園のベンチに腰掛けているスキン・ヘッドの少年を見かける。その少年に心惹かれた彼は家に招き入れ、部屋に監禁しようとする。しかし、少年は簡単にその部屋から逃げ出しイカレた姉の所へ行く。姉はレズビアンで、革命をテーマにした自主映画を撮っている。紆余曲折の末、姉の恋愛指南によって少年はヘアー・デザイナーと結ばれ、二人でプライベート・フィルムを撮りはじめるのだった。(UPLINK)


感想: これはまさにゲイによるゲイ映画。監督自らが、ヘアー・デザイナーとして出演し、少年(画像の少年)とのラヴ・シーンでは、肝心な部分はぼやけているものの、まじめにフェラをチュパチュパしているのである。70数分と短い映画だが、ちょっと興奮してしまった。

スキン・ヘッドにはそれなりにポリシーがあったりする。若者にありがちな流行に追われた派手なファッションをを嫌い、労働者スタイルを基本において、決して先の若者や自分が納得行かない社会には迎合しようとしない。彼らなりの主義主張が、スキン・ヘッドというひとつのスタイルをとっているのだ。

そこへ、まさに流行の先端を行くべきヘアー・デザイナーがそのスキン・ヘッドの少年をナンパし、家に連れて行く。このときの誘い方がまたよくありそうな、自分も年取っていって若い子を誘うときにはこうなるんだろうなと頷けるような感じだった。緊張とさりげなさと悪意のなさを示しながら、「僕の家で暖まっていかない?」みたいな台詞で誘うのだ。

少年を家に招き入れた彼は、少年をお風呂に入れ、自分は傍の便器に腰を下ろしていろいろ語りかけるのだ。この場面もよくわかる。親密になりたいし、悪い人だと思われたくないし、緊張をほぐして心を開かせたいという思いが、彼の様子からひしひしと伝わってくるのだ。

お風呂から上がると、彼は少年を部屋に監禁するのだが、これがあっさりと逃げ出されてしまう。少年の向かった先は、レズビアンの姉の所。姉は、数名の下着姿の女性の撮影の真っ最中。革命を唱えた自主映画だった。そこに少年が入っての撮影になるのだが、姉は少年からあれこれと彼とのことを質問される。

姉の言葉で、再び彼のもとに戻った少年。二人は一緒にお風呂に入りながら、なまめかしいキスやフェラをする。これが本当にくわえてるから興奮。下世話な話だが、ふにゃふにゃが硬くなるところが、ぼやけた映像越しでもわかるのだ。うわー、本当にゲイ映画だと思わず感心。

ところが、ここまでは少年は彼とまともに言葉を交わしてはいない。何故なら、姉が言うには子供の頃からの悪い癖で、話せないフリをしているからだ。しかし、それも姉が彼のいないときに少年を訪ねて、話している時に、彼が帰宅。それで、話せることもわかり、二人は漸く普通に愛し合うことになる。そして、二人で愛の行為を撮影し始めるのだった。すげー。

パンクとかスキン・ヘッドは、ひとつのスタイルであり抵抗なのだろう。拒絶の壁がそこにはあるわけだ。だが、そこに本来なら受け入れられないようなものがやってくる。外見はまさに自分の求めるものとは反対。けれども、中身は理解に富んでいた。そして、ふたりは愛し合う。抵抗や拒絶の壁が払拭されたのだ。つまり、周囲や社会が何て言おうと、俺の知ったこっちゃない。放っといてくれ。俺が納得すればいいんだから。こんな一種のツッパリが垣間見られる、そんな映画だった。


『同性愛』ブログ・ランキング⇒FC2 Blog Ranking
Share this article :

Post a Comment

 
Support : Creating Website | Johny Template | Mas Template
Copyright © 2014. GAY MOVIES - All Rights Reserved
Template Created by Creating Website Published by Free Blogger Templates
Proudly powered by Blogger