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A.K.A.: Bisyonen
監督・脚本: Yon Fan
出演: Stephen Fung, Daniel Wu , Qi Shu, Terence Yin, Jason Tsang, Kenneth Tsang, Chiao Chiao, Tat-Ming Cheung, James Wong, Joe Junior 他
内容紹介: 欲望渦巻く不夜城、香港。夜ごと男たちに身を委ねる売れっ子ジゴロのジェットは、ひと仕事終えた帰り道、ギャラリーで見かけた美しい青年に恋をする。数日後、サムと名乗るその青年と再会したジェットは、ジゴロという職業と、伝えきれない恋心をひた隠しながら友情を育んでゆく。しかし、サムの方も、ジェットには言えない苦しくて切ない過去の思い出を抱えていた…。香港発、珠玉のボーイズムービー・完全ノベライズ化。(角川ルビー文庫)
- 美少年の恋 - Wikipedia
- Bishônen no koi (1998) - IMDb
感想: 美少年ものなので、やおいの匂いがするかと思いきや、しっかりとゲイの世界が描かれている。ジェットは、香港で売れっ子のウリ専ボーイ。彼と一緒に暮らす同僚アチンは、以前は普通の会社員だった。そのアチンが恋して別れた後も忘れられない相手と、ジェットが街中で見かけ一目惚れした相手が、実は同じサムだった。その事実を知るまで、ジェットはサムが同類なのかどうかわからないまま、でも恋する気持ちを抑えられずに、友情という形でサムに接近していく。
サムはサムで胸に秘めた過去があって、サムと名乗る前は、アチンと同じ会社に入社し、そこでまずアチンと出来てしまう。しかし、他に好きな男が出来てしまい、アチンには何も言えず遠ざけるようになる。その好きになってしまった相手というのが、その後KSという愛称で売り出すことになる香港の人気歌手。卵の時代のKSがお金に困っていることを知ったサムは、何とアチンにウリ専をさせお金を工面する。愛する者とその愛を利用する者のやりとりが、個人的にも実に切ない。その後、アチンはそのままウリ専ボーイになり、サムは会社を辞め警官になる。以前の名前を捨てて。
そして、アチンが好きだった相手が実はサムだったと知ったジェットは、サムの家を訪ね、思いをぶつける。そして、ふたりは熱く抱き合うのだが……何とそれを父親に見られてしまう。それを苦に、サムは身を投げてしまう。この辺りの展開も、実にシビアだ。
また、濃厚なラブ・シーンも描かれており、私などは正直に体が反応してしまった。演じている俳優は、恐らくはみなノンケなのだろうが、興奮してしまったりしないのだろうかと案じてしまうのは、やはり自分がゲイだからなのだろうか?日本でもこういうラブ・シーンありのゲイ映画があったにせよ、演じられる俳優っているのかなとふと思ってしまった。
この映画のセリフにこんな言葉がある。『永遠の偶像』…美少年と題されたこの映画は、やはりつかの間の輝きを放つ美しき青春物語であり、美少年それ自体も、いつの時代も求めてやまない存在まさに『永遠の偶像』なのだろうと思う。
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