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ブルーノ

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監督: Larry Charles
脚本: Sacha Baron Cohen & Anthony Hines
出演: Sacha Baron Cohen, Gustaf Hammarsten, Clifford Bañagale 他

内容紹介: オーストリア人でファッション評論家しかもゲイというブルーノ。イタリアでのファッションショーを台無しにしたことで、ヨーロッパを追い出されることに。彼が向かった先は、アメリカ。スターになるべく彼のはちゃめちゃな旅が始まる。

『ボラット~』のサシャ・バロン・コーエン主演によるドキュメンタリーコメディ。“ボラット”と並ぶコーエンの人気キャラクターであるゲイのオーストリア人ファッションレポーター“ブルーノ”が、ハリウッドでセレブになるため大暴走する。(「キネマ旬報社」データベースより)


感想: 強烈・過激。こういった言葉に尽きる。実際に観ながら、これ日本で上映できるの? と思ったが、既に2010年3月20日に新宿バルト9他での上映が決まっている。

それにしても凄いぞ! この映画。

とにかくスターになりたいブルーノの行動がわけがわからない。まさに奇行のオンパレード。ゲイを主人公にしているのだが、ゲイを認めているのかコケにしているのか。

コケにしているのかと言えば、宗教にハリウッドの映画界等々、彼の行くところすべてその恐れを知らぬ侮辱的な行動で暴れていくのだ。まるで嵐が来たよう。

真面目に見ていると、意味がわからないどころか憤慨するひとも出てくるのでは? とにかく最後の最後まで何だこれの連発で、目が離せなかった。


彼のそんな行動にも関わらず、献身的に彼にスターになってもらいたいと彼にチャンスを与えるルッツ。おっさんの彼のブルーノに対する愛情の深いこと深いこと。

こんなバカには付き合ってられないって思うのが普通だろうが、それでも彼は認められなかった彼を励まし続け、次のチャンスを持ってくるんだな。どこまでもどこまでもブルーノ一筋。


一体、この映画を作った監督たちは、ブルーノを使ってゲイをこけにしているのかと思ってしまうのだが、この映画の意味はゲイだのゲイでないだのには関係ないところにも意図があった、それがものすごいインパクトで攻めてくるものだから、見終わっても心の中が騒いでいる状態なのだ。皮肉たっぷりな超過激コメディ。そんな印象。

日本で上映されるということは、DVD発売も期待できる。どちらも楽しみだ。


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