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出演: Jonathan Slavin, Scotch Ellis Loring, Susan Slome, Mike Begovich, Jennifer Elise, Jason Bushman, Beth Grant, Michael Chieffo 他
内容紹介: It’s an insidious but intriguing question: if a pill could make a gay person straight, would it ever be worth taking? John Baumgartner’s suspenseful debut feature explores this charged topic, turning in a highly original work of gay science fiction, and sketching a near future that is distressingly not inconceivable. Tim Barrens is a lonely gay man who’s sick of dead ends. Doted on by women friends, spurned by other gay guys, and resorting to sex with a straight buddy, he’s enlivened by news of clinical trials for a new pill that may change his sexuality, and perhaps (he hopes) improve his life. But can his very personhood survive this test? Baumgartner’s taut screenplay and direction, supported by a sterling cast, take on a chilling prospect, drawing provocative conclusions.
- Hard Pill (2005) - IMDb
感想: いかにも思いつきそうな発想。それだけにおもしろそうで見てしまった。ホモをノンケにする薬。恥ずかしながらニュースに疎いので、そんな話が過去に実際あったような気もするのだが忘れてしまった。
ティムはいつも一番に出社する生真面目な男。近所に住む世話好きなサリーにオカマのジョーイは会社の同僚。他にも親友のドンがいる。ノンケのドンとは家で一緒にアダルトDVDを見ては、フェラをしてあげるほどの親密さ。
これって本当のノンケならさせないような気もするが、ティムのたっての頼みなのだろう。ティムは禿げ上がったおっさん面だし、どう見てもルックスからはモテそうにない感じ。だから、ゲイ・ライフはそうそう彼にとっては幸せなものじゃなかったのでは。
ネットで真剣な相手を求めても、来る返事はセックス目的の奴ばかり。こうした日頃にうんざりしていたに違いない。
だが、会社にイケメンの新人マットが来るようになって、ティムは密かに彼に恋心を抱く。ジョーイは同類よと言うが、だからといって告る勇気もない。
そんな中で、彼はホモをノンケにする薬の実験台に応募したのだった。
薬はみるみる効力を発揮していく。
サリーをキッチンで戴くは街中で女をナンパはするはで、ノンケになったような変化を自分でも驚きながら喜んでいる。そうして、ホモであった過去の自分とさよならしようとするのだが……
あるだろうなという発想の映画で、でも、自分が知っている限りでは映画はこれが初めでで、だから興味津々という感じで見ていった。どう結論をつけてくれるのだろうか。それが気になった。
結末を言えば彼は元に戻るのだが、脱ホモ路線をギリギリまで行かせる分、この映画のおもしろさがあると言えるだろう。ホモであった生活に、いや、人生に見切りをつける。だが、それと同時に彼は何かを失っていく。薬の副作用もある。苦しみ始めるティム。彼を制止しようとする仲間たち。
薬で救われるはずだったのに……
たぶん、そんな薬があったらと一度は考えたことのあるひとは意外といるんじゃないだろうか? でも、自分はそれはないなと思う。そんな薬があっても飲まないだろう。なぜなら自己否定も甚だしいからだ。
この映画を見て、みんなはどう感じるのだろうか? 映画を見ずとも、そんな薬があったらどうするだろう。
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