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Bangkok Love Story

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原題: เพื่อน
A.K.A.: Pheuan... Guu rak meung waa , Puen
監督・脚本: Poj Arnon
出演: Rattaballung Toesawat, Chaiwat Tongsang, Weeradit Srimalai, Chatcha Rujinanon 他

内容紹介: Steamy Thai nights provide the backdrop for unbridled romance, crime and action as two men unexpectedly brave forbidden love. Maek, a cold assassin-for-hire, is sent to knock off Iht, a police informant, when in a twist of fate the killer is shot for refusing to pull the trigger. After making their escape, an indelible bond is forged when the vulnerable assassin is nursed back to health by handsome, married Iht. But as taboo feelings of desire swell between the swarthy new lovers, their relationship is discovered. Now there s no turning back as enemies, friends and lovers are pitted against each other.

殺し屋であるMhekはItの殺害の依頼を受ける。だが、Itを殺す機会がありながら、なぜかMhekはItを殺せなかった。Itを組織に連れて行き、そこでボスに殺すように言われるが、悪人しか殺さないMhekはItを連れて逃げる。だが、逃げる際に、Mhekは銃弾を受けてしまう。

何とか逃げ去った二人は、Mhekの隠れ家へ。そこでItは献身的にMhekの看護をする。MhekもItの好意に甘え、いつしか二人の心には抑えきれない思いが……

だが、一度はお互いの体を重ね合ったた二人であったが、MhekはItを家から追い出してしまう。Mhekのことを忘れられないIt。婚約者がいるにも関わらず、Mhekへの思いは募るばかり。それは、Mhekも同じだった。しかし……

Mhekは今や組織に逆らい追われる身だった。父にうつされAIDSに苦しむ母親と弟。貧しい暮らし。Mhekはそんな家族の生活を必死に支えていた。母親は寝込む毎日。弟はそんな母の看病をしながらも、自らもAIDS感染者故に街の輩に暴力を振るわれ、それでもただじっと堪える日々。それは、希望のない日々だった。

ItはそんなMhekの家族の状況を知る。Mhekに自分の思いを何とか伝えたいIt。

その日、Mhekはバイクを売った金で、家族を連れて街を出ようと母と弟の待つ家へと行く。そして、そのMhekが来るのを待っていたIt。二人は激しく降る雨の中、漸くお互いの心のままに結ばれたのだった。

しかし、二人を悲劇が待っていた。弟はそれまで堪えていた胸の内を兄に語る。それを聞き、衝撃を受ける母親。息子が体を売っていたなんて。母親は自分たちの不幸を嘆き、自殺をはかる。だが、Mhekがすぐに気付き、助けようと病院に連れて行こうした矢先、偶然にも組織の撃った弾は母親へ。

Mhekは復讐へと組織に単身で乗り込む。それを知ったItが後を追う。駅のホームで、兄をひたすら待つ弟。


感想: 哀しき男の物語。そんな印象を受けた。タイ語で字幕もなしだから、詳細は今ひとつわからずじまいだが、タイのゲイ映画ってやるなーって思った。

全編、『男臭さ』の漂う映画だった。映像の色彩といい、殺し屋である主人公、Mhek役のRattaballung ToesawaにIt役のChaiwat Tongsangもプンプンいい男の匂いがしてくる。

しかし、内容はとても悲しく、同じタイ映画の『アタック・ナンバー・ハーフ』なんぞに比べると、とてもじゃないけど重い。

まず母親が、そして弟までもAIDSに苦しんでいる。それが、うつしたのは父親だというから最悪だ。どうも実の父親ではないようだ。継父か養父か? 弟がその父親に犯されているところを兄のMhekが助ける。そして、殺してしまう(?)。

家族の生活は貧しく、兄のMhekが持ってくるお金だけが頼り。だが、その兄は殺し屋。裏世界に生きる人間。AIDSへの偏見と差別に苦しむ家族も合わせると、陽の光のあたらない世界に生きる人間が物語の中心になっている。

だが、そこにひとつの希望の光が差した。それが、Itの存在だった。婚約していたItだが、Mhekへの愛を消し去ることは出来ず、ひたすらMhekを愛し続ける。そして、母親の復讐をしに組織にひとり乗り込んだMhekの後を追うが、時既に遅く、Mhekの姿はそこにはなかった。

ホームで兄を待つ弟。復讐を終え、何とか間に合ったMhekだが、弟の目の前で警察に捕らえられてしまう。そして、刑務所へ。

その刑務所に面会に来ていたのは失明したItだった。Mhekの弟の面倒を見ながら、Mhekの帰りを待つIt。なのに、またしても悲劇が待っていた。それは、弟の自殺だった。すべてを失ったMhek。だが、それでも彼のそばにはItがいてくれた。

時は流れ、Mhekの出所の日。彼を出迎えたのはItだった。そして、二人帰るところで、またしても一発の銃弾がMhekの胸を……

悲し過ぎる。本当に悲し過ぎる。あまりの悲劇に「何なんだー!」と叫びたくさえなる。救いがどこにもないじゃないか? こんな映画をなぜ作ったのか?

そう自問している内に、否定するよりもまず受け入れてみようと思った。自分の感想がどうであれ、監督がこういう映画にしたかったんだ。だから、自分はそれは何故なのかを考えればいいと。

すると、これほどの哀しき物語の中にも、確かな救いがあった。それは変わらぬ『愛』である。ItのMhekへ寄せる愛。我が身も命の危険にさらされながらも、ItはMhekへの『愛』を捨てることは出来なかった。彼を失った後も。そして、母親と弟。家族の絆。お互いを慈しみ、お互いの傷みを分かち合う家族。それを支えるMhekの愛。

ともすると、絶望に押しつぶされてしまう日々であっても、『愛』は厳然と存在している。そして、その『愛』の存在は、絶望よりもなお大きく観る者の心を揺さぶるのである。『愛』は哀しい。『愛』は切ない。しかし、それ以上に『愛』は強く大きい。そんなことを、感じさせてくれる映画だった。





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